さようならホワイトテクノロジー、いままで肴をありがとう

……というもじりタイトルを書きたいがために、セキュリティフォント観察会のページから独立した「お別れ記念ページ」を作ってみた (が、よく考えたら So long! って暗黙に再会を予期している挨拶なような……まぁいいか)。

短い夢だったね

「ホワイトテクノロジーカンパニー誕生」と題したブログ記事 (魚拓) によると、2017年1月18日に会社設立。 法人番号公表サイトによると、ホワイトテクノロジー株式会社の法人番号指定年月日は平成29年 (2017年) 1月23日。

しかし会社を設立したは良いが、ホワテクのウェブサイトは、作りかけを誤って公開したような状態からあまり進歩しないまま放置され、2018年2月中旬にはホワイトアウトしてしまった (魚拓一覧および togetter を参照)。 そして、遅くとも 2018年4月3日には、もはや名前解決すらできない状態に至った模様。

https://t.co/dBc3IIxMKDの名前解決できなくなってる?

— AtsukoOrikasa (@Rutice_jp) 2018年4月3日

Reverse IP lookup for: https://t.co/dBc3IIxMKD https://t.co/64PbFZlSJH @DNSlyticsから

— AtsukoOrikasa (@Rutice_jp) 2018年4月3日

MXレコードも引けないみたいだから、このJPNICハンドルの方と連絡が取れないwwwwwwwwhttps://t.co/CbxcuUeCe8 pic.twitter.com/LXNc9JRF01

— AtsukoOrikasa (@Rutice_jp) 2018年4月3日

GMOが止めたのかな?/https://t.co/ip2PnPf9yI DNS comprehensive traversal checker https://t.co/hF3eu7HxiR pic.twitter.com/wbpdgs27KF

— AtsukoOrikasa (@Rutice_jp) 2018年4月3日

Trace DNS Delegation https://t.co/Q5uSYmPvPX pic.twitter.com/JYA4ddIsys

— AtsukoOrikasa (@Rutice_jp) 2018年4月3日

そしてウェブサイトの消滅と並行して、会社の取締役にも変化があったらしい。

「樋渡啓祐氏が代表取締役を務めるホワイトテクノロジー(通称ホワテク)ですが、取締役に一部変更があったようですな。」 #樋渡啓祐

— secure voice plus (@svplus69) 2018年2月12日

登記をとってみたら、ホワイトテクノロジーは更に雪崩現象が進行していました。→3月8日時点で取締役2名(古川氏、川井氏)が辞任の登記。どうなる?ホワテク?? #樋渡啓祐

— secure voice plus (@svplus69) 2018年3月28日

というわけで、実績らしい実績も残せないまま、1 年ちょっとで壊滅状態になってしまったように見えるホワイトテクノロジー株式会社なのだった (もしそう見せかけておいて裏でステルス営業で稼いでいるのであれば、有能と言えるのだろうが……)。

樋渡氏の次なる事業は何かな?

ホワイトテクノロジー株式会社が少なくとも表舞台からは去った今、樋渡氏の次なる事業はセキュリティ以外の分野のはず。氏に関係しそうな法人は、少なくとも以下のものがある。

住所法人
佐賀県武雄市北方町大字志久 96 番地 5 ホワイトテクノロジー株式会社はこの住所で登録されている (法人番号公表サイト)。
同上 株式会社 cotode (法人番号公表サイト)。樋渡氏が直接関連するわけではないにしても、仲良しグループの一員ではある。
同上 株式会社地方創生企画 (法人番号公表サイト)。下記の通り、大変紛らわしい名称の法人がある。
佐賀県武雄市武雄町大字昭和 6 番地 1 樋渡社中株式会社 (法人番号公表サイト)。
同上 一般社団法人地方創生推進機構 (法人番号公表サイト)。樋渡氏ゆかりの地 (?) にある上記の「株式会社地方創生企画」と大変よく似た名前。そればかりか、まったくの別組織と思われる同名の組織まである (法人番号公表サイト。住所は東京都港区高輪 2 丁目 14 番 17 号グレイス高輪ビル 8階だが、会費振込先が秋田銀行という不思議な組織)。やや似ている名前の「一般社団法人オープン&ビッグデータ活用・地方創生推進機構」という組織もある (法人番号公表サイト。住所は東京都千代田区永田町 2 丁目 10 番 3 号)。これら四つの団体の区別がつく人はすごいね (小並感)。
同 902 号 エナジーフォワード株式会社 (法人番号公表サイト)。樋渡氏シンパの川口氏が Kens. co 株式会社 (Kawaguchi Energy Natural Solution) で太陽光発電関連事業を手がけている関係もあるのか、エナジーフォワード株式会社も太陽光発電関連の会社らしい。が、あまり追いかけない方が吉とのこと。
東京都千代田区平河町 2 丁目 5 番 3 号NagatachoGRID ZAB こと一般社団法人全国空き家バンク推進機構 (法人番号公表サイト)。
なお、協力相手 (?) の LIFULL HOME'S 空き家バンク は曲がりなりにもサイトが稼働しているが、この機構のサイトは作りかけテイストを維持し続けており、何ヶ月経ってもページ最下部で「推進機構」ならぬ「推進機」と自称するのをやめない。
追記: この記事を作成したのは 2018 年 4 月 14 日なのだが、それからわずか 3 ヶ月後の 7月 14 日には、ZAB のサイトが見えなくなってしまった。早くも ZAB ともお別れなのか。あるいは期間更新の際のポカなのか。Togetter も参照。
追記: サイト消滅後にも Facebook アカウント には新たな投稿があるので、組織自体は存続か。

ちなみに、レービック (REVIC) こと株式会社地域経済活性化支援機構 (Regional Economy Vitalization Corporation of Japan) の社外取締役も続いているようだ。

追記: ツイッター学会会長() がツイッターに御帰還です。新たなビジネス展開 (?) の予兆なのだろうか。

【速報】(自称)日本ツイッター学会会長で前武雄市長の樋渡啓祐氏 @hiwa1118 のアカウントが4年の空白を経て鍵を解除し復活、新ツイートも。

— Satoshi Kato (@katoSat) 2018年7月18日

セキュリティフォント自体は消えていない?

ところで、ホワテクのサイトは消えても、セキュリティフォント自体は消えていないようだ。 少なくとも、セキュリティフォント関連と思われる外国特許出願の審査は続行中だ (日本では既に審査を経て特許取得済み)。

国際出願 日本 中国 韓国 アメリカ ヨーロッパ 各国出願一覧 備考
なし 特許6253283号 なし なし なし なし 一覧 「セキュリティフォント」という名称が出てくる。アウトラインフォントの形をぐちゃぐちゃにして、人には読みづらくするというもの。
WO 2015/114835 特許5865565号 CN 105981089 (A) KR 20160117500 (A) US 2017/186342 (A1)/
審査経過
EP 3104364 (A1)/
審査経過
一覧 「セキュリティフォント」という名称こそ出てこないが、むしろセキュリティフォントの仕組みに近いと思われる。換字式暗号の発明。換字用の変換表を作る方法に重点がある。
WO 2017/013752 特許5956092号 CN 107533617 (A) なし なし EP 3291125 (A1) /
審査経過
一覧 換字方式で暗号化したデータをサーバから端末に送り、特別なフォントを使うことでそれを平文に見せかける発明のようである。

また、特許出願における発明者の一人である高橋氏が代表取締役を務めている株式会社フュージョンシスのサイトで開発実績のページを見ると、2017年・2018年の実績として、セキュリティフォント関連のものが 3 件挙げられている (魚拓)。 したがって、ホワテク以外の経路でセキュリティフォントの売り込みが行われる可能性はありそう (もともとそういう噂のようなものも、黒翼猫さんの「自称完璧なマイナンバー保護技術『セキュリティフォント』その6」の最後で言われていたりしたし……)。

動画やポンチ絵でセキュリティフォントについて復習できますよ

以下の動画やポンチ絵と似たような資料を使った売り込みに遭遇したら要注意。