入院あれこれ 初級者版

はじめに

検査と内科的治療のみの入院歴が3回の初級者(昇級はしたくない)の独断だらけですが、少しでも快適な入院生活の御参考になれば幸いです。経験しないと気づかない、ちょっとした不便などが結構ありますけれど、逆に言えば、ちょっと何かを持っていくだけで解消される不便さだってあるわけだから、そういうのは解消して、少しでも入院生活を快適にしたいものです。

まず最初に言いたいことは、「金の力で解決できることは、金の力で解決しよう」ということです。入院のための諸々の用意や、入院中のコンビニ等での買い物については、普段より財布の紐を緩めて、「金の力で解決する」ようにした方が、色々と楽です。 もちろん、「金の力」と言っても、「自分にできる範囲内で」のことでしかないし(だから大部屋で我慢せざるを得ないこともある)、私などは「スーパーの特売を待たずに、コンビニの定価でも買う」「入退院時にタクシーを使う」という程度の「贅沢」しか怖くてできない貧乏性ですが、そんな私でも財布の紐を緩められる魔法の言葉が、『風の谷のナウシカ』のクシャナ様の名台詞「今使わずに、いつ使うのだ!」です。貧乏性の人は、これを心の中で毎日唱えるのがおすすめです。

では、ここから本題に入ります。

診察を受けて即日入院や翌日入院などというときは、なかなか準備しきれないかと思いますが、ある程度前もって予定を立てた計画的な入院のときには、なるべく準備を整えておくと、入院生活が少し楽になります。入院前に準備しきれなかった場合も、入院後に家族に頼むなどして、ぼちぼち以下のような持ち物を揃えると、多少は不便さを解消できるかと思います。

なお、計画入院かつ長期入院のときは、事前に歯科医院を受診して、虫歯の有無をチェックし、虫歯の治療も済ませておくと安心です。

(1) 荷物を準備する

準備の手順は以下のとおり。

  1. 必要な物のリストを作る。病院がくれる「入院のしおり」的なものには、一般的な最低限の持ち物しか書いていないので、自分に合ったリストを用意するとよい。なお、タオルやパジャマなどについては、入院日数・家族のお見舞いの頻度・院内コインランドリーで自分で洗濯する頻度などを考えて、必要な枚数を検討し、リストにその枚数を記入しておく(院内コインランドリーの有無を事前に確認しておく必要あり)。
  2. リスト項目のうち、家にあるものをチェックし、ないものを買う(とにかく入院期間中さえ実用上の問題なしで乗り切れれば良い、と考えると、100円ショップのもので間に合わせれば十分なことも多い)。パジャマやタオルなど、病院からレンタルできるものもあるので、レンタルする場合は病院に申し込む。
  3. 事前に荷造りできるものは詰めて(スーツケースが結構便利)、リストにチェックマークをつけておく。残りのもの(入院直前まで家で使うもの)は、当日詰める。
  4. それでも足りないものは、院内にコンビニがあればそこで買ったり、あとから家族に届けてもらう。
  5. なお、退院時の着替えは、入院時に着ていたものを院内で保管しておくか、または、予め用意して家の分かるところに置いておく(そして退院時に家族に持ってきてもらう)。下手をすると、入院している間に季節が変わります。

病院によっては、荷物を事前に宅配便で病院宛てに送ることを認めています(認めていないところも、もちろんあります)。退院時に宅配便が利用できる場合もあります。利用する手もあり。

以下に、個々の持ち物について書きます。

診察券、健康保険証など
医療券や限度額認定証を持っている人は、それも持参します。
薬関係
現在医療機関から処方されている処方薬すべてと、「お薬手帳」を持参します。 市販薬で使っているもの(疲れ目対策で常用している目薬や、鎮痛剤をよく飲む人はその鎮痛剤など)があれば、それも適宜持参します。 サプリメントを飲んでいる場合は、それも持参します。または、「ふだん何を飲んでいるか」のメモを念のために持って行って、入院中はサプリを飲むのをやめます。 喘息吸入器の吸入練習用のトレーナ(プーッ、と鳴るアレです)やピークフローメータなども、必要に応じて持参するとよいかと思います。 入院したら、これらは薬剤師さんにチェックされます。
貴重品類
財布、現金、クレジットカードの類です。必要に応じてコインランドリー用の小銭を用意しておきます。院内の公衆電話を使う場合は、テレホンカードか小銭を予め用意しておきます。 あと、入院先の病院にコンビニが入っていれば、そこで使えるプリペイドカード(たとえばセブンイレブンならnanacoカード)をチャージしておいて持参すると便利です。 入院時の書類や、検査の同意書などで必要になることがあるので、三文判も持参しておくと便利ですが、病院側から特に指定がなければ、署名で代用することも可能でしょう。
本、雑誌、音楽プレーヤ、ラジオ、パズル、ゲーム
しんどくてずっと寝ている、というほどの病状ではない場合、本とか雑誌とか音楽プレーヤとかラジオとかパズルとかゲームとか、何か自分の好きなものを用意します。テレビが好きな人なら、病院のテレビを見てもよいのですが(有料。冷蔵庫とテレビの抱き合わせで、1日数百円を取られたりする)。あとは、前日までの新聞を、お見舞いのときに家族に持ってきてもらう、とかですね。
普段ラジオを聞いていない人は、ラジオ局の周波数を覚えていない可能性が高いので、ラジオを持っていく場合には、新聞のラジオ欄など、周波数の一覧が分かるものも一緒に持っていくと良いかもしれません。もちろん、「スマホでその場で調べるからいいわ」とか「病院の売店で新聞を買うからいいわ」とか「そもそもradikoで聞くもん」という人もいるでしょうが。
入院期間が未定とか長期という場合、活字中毒の人は、「二回以上読んでもいいな」と思える本を少し持っていくことをお勧めします(持って行った本を全部読み終わったら、またその本を読み返す、ということにすれば、「読むものがない!」という最悪の事態だけは避けられるので)。私は、仕事の勉強用に買ったまま積ん読になっていた本と、趣味の語学の教科書と、趣味で読むために買ったけれどちょっと読むのに骨が折れそうな本を持って行き(一種類だと飽きるので)、実際に二周目に突入しました。
もちろん、頭を使う本だけだと疲れるので、「一回読めばとりあえず満足かな」という軽めの本も何冊かあった方が良いです。検査・診察・治療・食事などで結構時間が細切れになるし、「きりのよいところまで読みたい」と思っても消灯時刻になったり体がしんどくなったりするので、長篇小説よりは短篇集などのほうが読みやすいかな、と思いました。
家にある積ん読本の中から、ばらばらの分野の本を選ぶのがおすすめです(気分転換したいときに、別の本に移ればよいので)。
あと、お見舞いを頼める家族がいる場合は、予備の本を何冊かずつ袋詰めにして、番号を大書したうえで家の中の分かるところに置いておくと、「今度のお見舞いのときに2番の袋を持ってきてね」とか頼めるので安心です(そして、代わりに読み終わった本をまとめて持って帰ってもらうのです)。
たくさん本を持っていくときは、本立てを2個持って行って、間に挟んで立てておくのも便利です。
iPod(などの携帯音楽プレーヤ)とその充電器を持参すれば、病室で音楽も聴けます。ただし、一応電子機器なので、使用してもよいかどうか、看護師さんなどに確認します。 iPodに新しく入れておきたい曲があれば、事前に入れておきます。 さすがに入院中にゴアグラインドを聞く元気はないので、クラシック、プログレ、シューゲイザあたりに入れ替えておくとか、まあそんな感じです(あ、音楽は詳しくないので、ここへのツッコミはしないでくださいね)
あるいは、ラジオが好きなら、携帯ラジオ(と、予備の電池)を持参する手もあります。
ただ、イヤホンで聴いていると、カーテンの外から看護師さんなどに呼びかけられたときに気づかないおそれがあります。そこで、誰か来たかどうかが視覚でわかるように、カーテンをちょっと開けたままにしておく(そして目も開けておく)必要があるかと思います(ということは、大部屋の場合、周りから自分のベッドの辺りが多少見えてしまうということ)。 大きいヘッドホンだったら、たぶん、「呼びかけたけど返事がないな」と思った人が、ちょっとカーテンを開けて「寝ているのかな?」と確かめようとして、そこで「あ、ヘッドホンで何か聴いているんだな」と気づいてくれて、こちらの肩を叩くとかなんとか、こちらが気づくようにしてくれそうだから、カーテン閉めっぱなしで目をつぶったままで聴いていられそう……という気がするのですが、どうでしょうね(イヤホンだと小さいので、呼びかけてきた人の目に入らず、気づいてもらえなそうですが、さすがにヘッドホンなら見落とされることはないだろう、という意味です)。 検査や診察は、「時間を見つくろって」という感じで、わりとランダムなタイミングで行われることがあるので、呼びかけられたときに返事をしそびれれば、「呼びかけたけれど寝ていたみたいだから後回し」となる可能性があります。そうなると、後回しを避けたい場合、前述のとおり「カーテンと目を開けておく」か、「目立つヘッドホンをする」か、になってしまうような気がします。どちらも、なんだか気が向かないのですが、どうするのがお勧めなのか、上級者の御意見を聞きたいところ。
携帯電話(スマートフォン)と、その充電器
ベッドサイドで充電できるかと思いますが、使用条件については病院スタッフに確認してください。「ベッドではメールのみOK、通話はラウンジで」みたいな条件が付いているかと思います。
ノートパソコンまたはタブレット端末と、その充電器
パソコンみたいな単価の高いものを病院に持ち込むのは、盗難が怖いので、私は嫌なのですが、人によっては持って行きたいかもしれません。実際、ノートパソコンを持ち込んで、ラウンジでお仕事をされている(多分、携帯電話でテザリングしている)方もいらっしゃいました。
卓上時計、腕時計、卓上カレンダ
携帯電話やスマートフォンだけでは嫌、という人向け。長期の場合は、日付の感覚を保つためや、検査・治療・リハビリの予定を書き込むためなどに、卓上カレンダを使うと便利でした。
食事についてのメモ
食事について何か希望がある場合、アレルギーがある場合、食事制限を受けている場合などでは、病院側に伝えたいことをメモにまとめて持っていくと、伝え忘れがなくてよいと思います。 入院するというだけで、結構、頭がいっぱいいっぱいになってしまい、その場ではうまく口頭で伝えられないときもあるので。
靴(またはスリッパもしくはサンダル)、靴べら
院内は基本的に土足なので、家で使っている屋内用スリッパを持っていくと汚れます。 ですので、100円ショップでスリッパを買って、それを使い捨てにしている人もいるようです(ちょっともったいないのですが、「入院時に使っていたものは何となく縁起が悪いから、家では使いたくない」という気持ちもありますし)。 なお、転倒防止の観点から、スリッパやサンダルではなく、かかとのある靴を履くように言われることもあります。その場合は、入院の際に家から履いていく靴を、そのまま院内でも履けば問題なし。
長めの靴べらを持っていくと、かかとのある靴を、ベッドに座ったままで、かがまずに楽に履けるので、おすすめです。適当なところにS字フックで吊るしておくなどして、手の届きやすいところに置くと便利です。
眼鏡ケース、杖など
眼鏡をかけている人は、眼鏡ケースを忘れずに。脚の具合がいまいちだったり、ふらつきがあったりする人は、杖もあると安心です。杖がこれから (一時的にでも) 必要になる人は、主治医や理学療法士と相談して杖の種類を決めるのが良いと思いますが、自分で適当に見繕って買うことも、まあ、可能です。体重をかけても安定しているのは、ロフストランドクラッチです (その一種のエルゴグリフクラッチなどは特に)。ただ、安定している分、体が治りつつあるときに杖に頼らないようにするのが難しい (つい頼ってしまいがちになる) のですが。あとは、お年寄りがよく、3本足とか4本足の杖を使っていらっしゃるようですね。今は杖もAmazonマーケットプレイスで買えるので便利です (回し者ではありませんよ)。
コンタクトレンズ、老眼鏡、入れ歯、いびき防止マウスピースなど、人によって必要なものを適宜持参します(コンタクト保存液などのお手入れ品も)。
お箸、スプーン、コップ
お箸やスプーンは、患者が持参する場合と、病院側で用意する場合があるみたいなので、事前に確認してください。コップについても、一応、確認してください。たぶん、「入院のしおり」などに書いてあると思いますが、同じ病院でも病棟によって細かいローカルルールがあるみたいなので、要確認。
持参する必要があれば、箸箱などの入れ物を用意する必要もあるし、食器用洗剤も持って行きたいところです。「洗った後、お箸やスプーンをどこにどう置いて乾かすか、あるいは、キッチンペーパーで拭くのか」も考えて、何を持っていくか決めます。たとえば、「お箸は箸箱に斜めに載せて、ちょっと浮かせて自然乾燥させよう(だからキッチンペーパーはいらないや)」とか。 私は念のためにラップを一巻き持参しましたが、結局使いませんでした。
短期入院の場合や、箸を洗うのすら辛い病状のときは、割り箸や紙コップで済ませるという手もあります。
飲み物
お湯は自由に使えるので、インスタントコーヒーの瓶や紅茶のティーバッグなどを、好みに応じて持参します(もちろん、水分制限のない人は、という意味ですよ)。あと、ペットボトルのお茶などは、病院が自宅の近所にあって家族が持ってきてくれるなら、お見舞いのときにお願いしてもよいかと思いますが、院内にコンビニがあれば、そこでも買えます。
嗜好品
食事制限にひっかからない範囲で、保存のきくおやつなどを持ち込むのもあり。たとえ院内にコンビニがあっても、好みのものが置いてあるとは限らないし、コンビニはスーパーに比べてやっぱり高いですからね。
塩分制限がなく、かつ、病院食が薄味で物足りない、という人は、佃煮とか小さめの醤油瓶とかを持ち込んでいたようです。薄味好みの私にとっては、某病院の食事は「塩辛くはないけれど、随分しっかり塩味をつけているんだな〜」というものでしたが。
歯磨き用品
歯ブラシと歯磨き粉がまず必要。飲み物用のコップを歯磨きにも使うことに抵抗があれば、歯磨き用に別のコップを持っていく必要もあります。100円ショップに売っている蓋つきのコップも便利ですが、もちろん、家でうがい・歯磨き用に普段使っているコップを持って行っても構いません。
歯ブラシは、歯ブラシケースがあればそれに入れて運んでもよいし、ラップにくるんで運んでもよい。
それとは別に、歯ブラシを乾燥させるための歯ブラシ立てもあった方がよいです。歯を磨いた後に歯ブラシをそのままケースに入れると、蒸れてしまって、そのうち変なにおいがしてきたりするので、とにかく乾燥が大事。2〜3日で退院できるならともかく、それ以上入院するなら、とにかく乾燥すべし。
たとえば、無印良品の歯ブラシ立ては、1本用なので場所をとらず便利でした。下に水が溜まりやすいので、それだけは拭き取る必要がありますが、拭き取り忘れて汚れが付いてしまっても、水洗いだけできれいにできるので助かります(家の洗面所でも便利に使えます)。何色か色違いがあります。
ステロイド治療中など、口内の雑菌からの感染予防のために舌ブラシも使うよう看護師さんから指導されることがあるので、必要なら舌ブラシも用意します。
普段、リステリンやモンダミンなどの洗口液を使っている人は、それも持参するとよいかも(私は1リットルの大瓶を持参しました)。 同様に、デンタルフロスを使っている人は、それも持参した方がよいです(短期ならまだしも、長期入院の場合は、ずっとフロスが使えないままだと歯垢がたまってしまうので)。
洗顔用品
洗顔フォームとタオル(タオルハンカチでも可)を用意します。 病院備え付けの石鹸で洗顔すると、薬用成分が強くて肌がガサガサになることもあるので、洗顔フォームを持参する方が無難です。
枕、枕カバー
長期のときは特に、「マイ枕」を持参すると快適さが違います。その場合、あわせて枕カバーも適宜の枚数、持参します。
お風呂用品
お風呂と言っても、シャワーのみだったりしますが。シャンプー、ボディソープ、体を洗うタオル、髪を拭いてまとめておくタオル、バスタオルなどを用意します。シャンプーやボディソープは、ポンブ式の小さめの容器を100円ショップで買って、そこに詰めていくと便利です。
シャワーを浴びる体力・気力がない場合、蒸しタオルを借りて体を拭いたりします。院内に美容室があれば、洗髪だけしてもらったりもできます(もちろん有料だし、念のために医師または看護師の許可を取る必要があるかとは思いますが)。
下着とパジャマ
院内はエアコンが効いているので、冬でも靴下なしで過ごせるほどです。靴下・腹巻の類はお好みで。パジャマの下にTシャツを着るかどうかも、きっと人によるのでしょう。でも着ておくほうがよいかな(胸部X線撮影に呼ばれたとき、パジャマの上半身を脱いでTシャツ姿になるだけで良く、いちいち検査着に着替えなくてよいので)。
なお、パジャマは、ポケット付きのものが便利です(病室から出るときは貴重品入れに施錠して鍵を持ち歩くことになるし、院内のコンビニや自動販売機まで買い物に行くときは財布なども持つので、何かしら持ち物はあり、その一方で、片手は杖でふさがっていたりするので、とにかく物を入れられるポケットは便利なのです)。
外来と共通の検査室やコンビニなどに行って人目に触れる場合のことを考えると、あまりパジャマっぽくない、ルームウェア風のものを着た方が落ち着くかもしれませんね。多分、ルームウェアの方が、ポケットが付いているものが見つかる可能性も少しは高いだろうし。男性用の木綿やネルのシャツは、胸ポケットがあるものが多いし、女性にとってはゆったりした大きさだし、入院時のパジャマ用として便利だと思います。安売りしているときに買っておけば、パジャマにしてしまってもそんなに惜しくないですし。
私は手術歴がないので分かりませんが、「手術後は痛いから、下着とパジャマはこういうものが良い」といったこともあるようです(たとえば、この前ヤマシタトモコの「裸で外には出られない」というコミックを読んでいたら、そういうことが書いてありました)。
上に羽織るもの
夏は不要かもしれませんが、秋・冬・春は必要。検査室・撮影室・リハビリ室・コンビニなどは、外来と共通の、ちょっと寒い場所にあったりするし、いくらエアコンがきいていても、急に冷えた日などは、病棟内ですら寒いときがあるので。なお、これもポケット付きが便利です。服にポケットがない場合は、肩掛け型の鞄 (ポシェット) に物を入れて持ち歩く、という手もありますが。
洗剤
院内のコインランドリーを利用する場合。粉より液体が便利だと思います。
身の回り整理と移動のための小物など
キッチン用ポリ袋50枚パック(大・中・小)……を全部持っていくのはかさばりますが、ポリ袋は便利です。ちょっと物をまとめて整理するのにも使えるし、家族に洗濯を頼む場合に、洗濯したいものを袋に放り込んでおいても便利です。それに、洗面所やシャワー室に行くときに、洗面や入浴に必要なものをひとまとめに入れておくこともできます。もちろん、ちゃんとしたビニールバッグだとかランドリーバッグだとかを用意しておいても良いのですが、ポリ袋は汎用性があるのでおすすめです。使い終わったポリ袋は家で後日ゴミ袋として利用すれば良いし。
人によっては紙袋の方が便利と感じるかもしれませんが、まあ、とにかく、何か袋があると便利なことに変わりはないでしょう。風呂敷で一部代用もできますが(シャワー室に行くときの荷物一式をくるむのに使ったり、とかですね)。ナイロン製の (気軽に洗えるタイプの) エコバッグを利用するのも良いかもしれません。
細かい物(歯みがき用具一式とか)をまとめておくのに、小さいバスケット状の入れ物を用意しておくのも良いです。バスケットごと持ち上げれば、それを載せている台をさっとひと拭きできるので、埃ともおさらばです。
あとは、S字フックも便利です。床頭台の側面のタオル掛け用のバーにS字フックを引っ掛けておくと、小さめのカバンや紙袋をそこにぶら下げておけます。100円ショップで10個入り1袋で売っているようなもので十分です。
院内のコインランドリーを使う場合、本当は乾燥までそこで済ませるべきなのですが、病室に洗濯物(の一部)を干す人もいます。まあ、あえてハンガーとか洗濯バサミとかを用意して行く必要まではないかもしれませんが……。
筆記具、紙、フォルダ(書類ケース)
筆記具はあった方がよいです。検査の同意書などで署名が必要になることもあるし、自分の体調や診察結果などを書き留めておいたり、お見舞いのときに家族に持ってきてほしいものなどを思いついたときにメモしたり、結構よく使います(我ながらアナログ派)。
紙類は、まず、ちょっとしたメモをとるためのメモ用紙を用意しておくと便利です。それとは別に、ルーズリーフ、ノート、日記帳、便箋(と封筒と切手、あるいは葉書)、付箋紙(ポストイット)などのうち、自分の好み(というか生活様式)に合わせた用紙類を用意しておくとよいと思います。
大きめの付箋紙を用意しておいて、ベッドから離れる際には、「売店に行ってきます」・「ラウンジにいます」などと行き先を書いて、オーバーベッドテーブル(食事トレイなどを載せるところ)などに貼っておくのも良いかと思います(説明のために主治医がベッドに来てくれたときに、そのメモがあれば、ラウンジの方まで足を延ばしてくれるかもしれません。また、検査に呼ばれたときにたまたまベッドにいないせいで、後回しにされる、といったことも防げるかもしれません)。
それから、入院中は、色々な紙をもらいます(病気や検査について説明する紙、処方薬について説明する紙、検査結果のプリントアウト、検査の同意書の控え、などなど)。というわけで、紙類を整理して入れておくための、フォルダないし書類ケースがあると便利です。さらにホチキスやクリップまで用意するかどうかは、お好みで。
はさみ
きちんと服薬したかどうか、毎度、看護師さんが薬の殻(?)を確認しに来ます。また、病院によっては、「朝食後・昼食後・夕食後・就寝前」に仕切られた箱が用意されていて、毎日、それぞれのタイミングで飲む薬をこの箱の中に入れるように言われます。 というわけで、院内で処方された錠剤のシートを切る(たとえば1錠ずつ服用する薬なら1錠ずつに切り離す)必要性があるので、はさみも持って行くとよいです。
衛生関連用品
ティッシュは箱単位で持って行くと便利です。 使い捨てマスクは、病室の入り口に箱ごと置いてあって、自由に使えるようになっている病院もあります。そうでない場合は、持参します。 バンドエイドも少しあると安心(まあ、病院なので、頼めばくれるとは思いますが)。 あと、潔癖症ぎみの人は、是非、消毒用アルコール(エタノール)を持参しましょう。小さめのスプレー容器と、補充用の大容量詰め替えを持っていくと便利で安心です。食事トレイを載せるのも、採血で腕を載せるのも、体を拭く蒸しタオルを載せるのも、書き物をするのも、全部同じテーブルだし、お掃除係の皆さんは、結構無造作に、床(皆が土足で歩く場所)を触ったりゴミ袋を取り替えたりした手で、そのままテープルの上面を触ったりなさいますので。
乾燥対策
病棟内はとにかくエアコンがきいているので、とても乾燥します。 それに院内のハンドソープは、薬用成分が強くて手がガサガサになるものだったりする可能性もあります。 ですので、ハンドクリーム、化粧水、乳液など、乾燥対策用品を持って行きます。寝るときにハンドクリームを塗った上から木綿の手袋をしている人は、その手袋もあったほうが良いかもしれませんが、短期入院ならそこまでしなくても良いかも……。 のど飴はお好みで(食事制限がなければ)。
身だしなみ小物
まずはヘアブラシ。髪の長い人はヘアゴムも(普段は結わない人でも、レントゲンのときなどに「縛ってください」と言われたりするので、ヘアゴムを持参しておくに越したことはありません)。男性だと髭剃り用品一式が必要なのかな?
ちょっと長めに入院する場合は、爪切りも持って行きたいですね。逆に、長期入院を利用すると、「あえて爪切りを持って行かず、深爪気味の足の爪を伸ばしっぱなしにして正常な長さに戻し、巻き爪予防のチャンスにする」というのも可能なのですが、退院すると結局また深爪に逆戻りしてしまいました……。
耳掃除用の綿棒はお好みで。
あと、手鏡もあると便利です(特に自立できるものだと、自分のベッドに腰掛けてゆっくりデンタルフロスを使えたりして便利)。
女性の場合
入院する期間やタイミングや年齢などによりますが、ナプキンとサニタリーショーツを用意しておくのが無難かと。その際、「ずっと横たわっている」ことを前提に、「それでも大丈夫」となるように、用意をすると良いです。というのも、夜に睡眠のために横たわるだけでなく、昼でもしんどければ寝るし、しんどくなくても、急にベッドで主治医の診察が始まって「じゃ、ちょっと横になってみて」と言われたりするし、MRIに呼ばれたら横たわって検査を受けるわけだし、とにかく「横たわらないことが確実な時間」というものがない(あるいは予測し難い)ので。
あと、下着の洗濯を気軽に頼める家族がいないとか、院内で下着を自力で洗うのが体力的にしんどいとかいう場合には、ライナーだけ取り替えることにして下着の取り替え回数を減らす、という手もあるかも。

(2) 要望などを言ってみる

(3) 大部屋暮らし

(4) お金のこと

(5) 病気についての情報収集

基本的には主治医に聞けばよいわけですが、自力で調べるときの情報源としては以下のようなものでしょうかね。まあ、これについては素人の私は何も保証できませんが。単に病名とか症状とかだけで検索すると、インチキ療法とおぼしきページがザクザク引っ掛かる可能性があるので、本当に要注意です。

(6) 補足: 入院中の家のことなど

入院中は、当然、家の中の仕事を自分ですることができないので、できれば入院前に手を打っておきたいことが幾つかあります。具体的にどう手を打つかは、家族と同居しているか、それとも一人暮らしか、によっても違うし、同じ一人暮らしでも、すぐに来てくれる家族がいるかどうかで違うと思うのですが、とりあえず検討だけはした方が良さそうなことを、思いついた範囲で挙げておきます。

なお、退院後すぐは、買い物に行くのもなかなかつらいので、ネットスーパーを利用することを考えてみると良いと思います。 使ったことがない人は、あらかじめ、「どこのネットスーパーを使おうかな?」と比較検討しつつ買い物の仕方の概要を理解して、良さそうなネットスーパーに会員登録だけでもしておく、というところまで、入院前に (あるいは入院中にスマホで) 済ませておくと良いですよ。 病気で体力が落ちていると、サイトに書いてあることについての理解力とか、比較検討しようという気力とか、どのネットスーパーを使うかを決める決断力とか、そういう諸々の力も落ちているので、会員登録にたどり着くまでだけでも、中断をはさみながら数日かかるのですよ。 もちろん、使用したいネスパを完全に1つに絞る必要はなくて、2〜3箇所に会員登録しておいても構いません。 会員登録まで済ませておけば、退院後に「あ、ネスパで買いたい」となったときに、比較的速やかに買えるかと思います。


もしよければ、持ち物を用意するためのチェックリスト (未記入版のPDFファイル)をお使いください (プリンタをお持ちでない場合は、コンビニの複合機で印刷するなどしてお使いください)。